【コラム】脇をしめること

「脇を締めて」と言われたことはありませんか?スポーツを教わるとき、日本の武道や茶道、『道』のつくものを教わるとき。

「脇を締める」といっても、二の腕をギュッと脇に固めながら寄せると、肩に力が入って体の表面を使う意識になって余計な力が入り、身体の中で生みだした力を発揮するのが難しくなります。

感覚としては二の腕の内側が、ぴたっと吸い付く感じ、とでもいいましょうか。自然と引き出しを引いてくる時の力です。

タンスの引き出しを引くとき、脇をあけながら引くと肘や肩がつらいですよね。自然と、肘を身体の方に引き寄せ、脇を締めながら引いていると思います。

脇を締めると身体の軸が感じやすくなり、身体から遠いところで腕や手を支える力がいらなくなるので、強い力を生みだすことができます。

ヨガのポーズでは『コブラのポーズ』のときに、脇を締めるように言われることが多いです。

《コブラのポーズ》

うつ伏せになり両手を胸の横に置きます。足は腰幅に。床を軽く押し、脇から背中にかけての力を感じつつ、吐く息とともに伸び上がるように頭から胸を起こします。数呼吸キープした後、吐く息とともに下りてきます。

…ちょっと絵をかいてみました。

上が、脇が締まっている〜の図で、下が肘が外に開いている〜の図です。


胸の横の両手で押す力を借りつつ、背中を反らせていきたいポーズですが、恥骨で床を押すことで、腰が反り過ぎるのを防ぐことがポイントです。

とにかく「真上に上がろう」とすると、上にあがるつもりで視線をあげようとし、首がガクッと曲がる形になります。

首がガクッと曲がると、それを支えようとする胸は開かず、腰が詰まったり、肩で頑張ろうとしやすい。そのぶん脇を締める力が抜けやすく、上記の下の図のようになります。

肘が開くと脇の下から背中にかけての力が入りづらくなり、やはり胸が引きあがりづらく、胸の反りが少なくなります。

その代わりに、やはり肩首と腰にしわ寄せが行き、胸に対して首と腰に強いカーブが入ります。

肘が開き肩が上がると体の表面を使うことになるので、グッと上がったものの疲れやすく、早く下りたくなるかもしれません。

それを防ぐためには、『ベビーコブラ』と言われるくらいに、さほど上に持ち上がらなくてもいいし、視線も斜め前くらいで構いませんので『胸が伸び上がった結果、視界が変わる』感じのところで練習を始めましょう。
脇を締め、肩が上がらず背中を感じながら伸び上がれるところはどこまでなのか?を探します。低い位置で構わないので、全体的にも伸びるイメージを持ち、練習をしてみましょう。

持ち上がるときに、腰〜胸〜首を背骨がなだらかにカーブする様子をイメージします。

真上に上がるのではなく、背中が使われていながらも、頭のてっぺんから足先まで長さを感じること、そしてそのぶん前側の伸びも感じられていること。呼吸が苦しくなく続けられているかを数呼吸キープする中で見つめます。

(…以上がコブラのポーズのご紹介ですが、あくまでわたしのやり方であり、スタジオでは、お客様の体により伝え方も変わってきます。上記を参考にされるにあたっては、一切の責任は負いかねます。)

うちのうさぎさんの とらですが、撫でて欲しい時は頭を低く腰をどしりと下ろし、脇を締めます。

というのは、1キロ程度のうさぎの体重だと、人の手で撫でられると力が強いらしく、姿勢を整えないと、ぐらついてしまうからです。


頭から背中にかけ、流すように撫でても体重1キロとは思えないほどの力強さで床にへばりつき、ぷるんと横に軽く揺れることはあっても、芯が入っているのでグラつかないんです。表面は柔らかく、芯が通っているとはこのことです。

撫でるところを耳の横に変え、耳はほぐれてリラックスしても、脇を締める力は変わらないところがすごいんです。

腰を落とし脇を締めることは、リラックスと踏ん張る力強さを、両立することができるんですね。


手を離しても、撫でてもらい足りないときは、このままの形で待ち、アピール。

この腰と脇の入り具合をみてください。


わたし、ご主人として、とらに脇の締め方とか教えたことはありません(お手すら覚えてくれません)、呼べば来ますけど。

踏ん張るとき、そんなスゴいパワーを自然と発揮できる力を、人間だって持っています。

だけど緊張感の連続の現代社会では、そんな体の使い方や体の感覚を忘れていることが多い。 

それがすぐに歩き疲れることや、慢性の疲れなどに繋がることがあります。大切なときに緊張してエネルギーを出し切れないことだってそうです。太古の昔であれば、獲物を取り逃がしたら家族で飢え死にするかもしれないので、集中力を高めて、正しくエネルギーを出し、失敗は許されなかったはず。

からだのどこをどう動かしたら何を感じるのか?呼吸は、自分はどんなペースでしているのか?などを観察するなかで、徐々に感覚がとぎすまされて、本来、人間が動物として持っているはずの、体のラクな使い方が思い出されてきます。

自分のことを知るきっかけに、スタジオに来てみませんか?

…いつもレッスンにお越しいただき、ありがとうございます。また、ホームページやブログを見て検討していただいて、ありがとうございます。

本日のスタジオアウラの朝ヨガフローは、受付を締め切らせて頂きました。

12:30〜サンデーゆるめヨガは、メールでのみ、ご予約を受け付けいたします。レッスン中はお返事が難しいので、お早めに連絡を頂けますよう、ご協力をお願いいたします。

どうぞよろしくお願いします。ありがとうございます。

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