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【本】とりつくしま

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先日、旅の途中で読んだ本です。

タイトル:とりつくしま

著者:東 直子

 

あらすじ

「亡くなって うかばれなければ、」と、魂にこの世の何かモノにとりつくチャンスが与えられる。

魂は、近くにいたい人のすぐそばにあるモノに乗り移ることができるけど、話しかけても気づいてもらえることはなく、気配も感じさせず、どの話も例外はない。

グロテスクさは全くなく、ほのぼのしつつもちょっぴり切ないお話たちが淡々と並ぶ。

話の中や最後で、魂のそれぞれが気持ちに折り合いがついたり、この先もこのままだよとゆう感じで魂は満足していたり、ひとの人生と思いは100人百色なんだよねと当たり前のことを当たり前に思う。それぞれの魂のお話が短編として並ぶ一冊であることで、そう感じました。あえての短編なんだろうなぁ。

優しい雰囲気の一冊だけど、この本を書くのはとても苦しかったそうで。亡くなったひとの魂と、その身近なひとを想像しながら書くんだから、ものすごいエネルギーを使いますよね。魂が「死んだことが信じられない!」って戸惑うところなんかも、リアルでした。淡々と物語は進むけど、随所で切なく、もどかしい思いにかられました。

もし身近なひとが亡くなったときにこれを読んだら、わたしなら号泣すると思います。だけど、少し救われる気がするのかもしれません。

…わたしだったら何にとりつくかな。わたしの家族は?心配性の母親は、きっと私の何かにとりつくな。寂しがりやの父親は、母親の周りの何かだな、亡くなってけっこうたつけど、おばあちゃんは、ちっこの母親の持っているモノにとりついていそう、たぶんあの指輪とか?そんなことを切なく思いながら読んでいました。

シャバアサナで死を意識することで生きることを感じられる、とはヨガの本で見た言葉ではありますが、この本でも「自分は生きているんだなぁ」といつまでかはわからないけど、優しく有限の時間を感じさせてくれました。

毎日をもっと味わおう。

いつもレッスンにお越し頂き、HPやブログを読んで頂きありがとうございます。

本日8/6(日)レッスンの受付は締め切らせて頂きました。

どうぞよろしくお願いします。

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