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【本】喰ったらヤバいいきもの

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ヤバい本の紹介です。

タイトル:喰ったらヤバいいきもの

著者:平坂寛

以前当ブログで紹介した生き物ライター平坂寛さんの本です。
ウエブメディア『デイリーポータル』で月1?くらいで記事が見れます。
私の特にお気に入りが、『オオカミウオを釣って食べたら色々大変だった』 とゆー記事です。
いろいろ記事はあるけれど、やっぱりこの衝撃はハンパない!

平坂さんの記事は、虫や寄生虫を食べるといった、女子にはややグロシリーズも有り。
そんな中でオオカミウオは魚なので、衝撃度は満点で「食事中に見ても大丈夫なやつ」かと思います!

さてさて本の紹介ですが、目次は大きくパートスリーにわかれています。

1種の生き物につき見開き2ページほどで構成されていますが、全ページに笑いを誘われつつ、濃い!

それはおいしいかもねって雰囲気のカニから、猛毒の魚から、デンキウナギや昆虫まで食べてしまう…。

著者は危険生物をも面白半分で食べているわけではなく、超本気。
生き物がどうなっているのか知りたい、という『知的好奇心』から捕らえて、調理して最後まで食しています。

某読書感想サイトでは『早死するライター1位だと思う』と言われたりしているけど、この本を読むと、著者は相当な知識を持って危険にはかなり注意を払っていることがわかります。
沖縄の大学で生き物を研究しちゃうんだから、生粋のオタク、本気。

にしても登山家を彷彿とさせますよ。山があるからエベレスト登っちゃう、みたいな。

で、猛毒の魚なんて、どうやって食べると思います?
手に入れるところに笑いつつ、ドキドキしながら読んじゃいましたよね。

フグの毒…をはるかにしのぐ猛毒を持った魚がいるのだ。ソウシハギ。
…僕はソウシハギには手を出してこなかった。
というのも、カワハギの仲間であれば正直、大体の味はわかる。それでは知的好奇心も湧かない。命を賭してまで食べるのはハイリスクローリターン。
だが、人生は何が起きるかわからないものだ。ソウシハギを市場で買えちゃう日が来ようとは–。

沖縄県内の地元の市場に、その魚はいたそうな。

えっ!?こんなところにいちゃいけない魚でしょ、キミ。買い手を待ってちゃいけない魚でしょ、キミ。
…店のオバちゃんはのんびり店番をしているだけで、箱の中の魚に注意を払っている様子はない。…オバちゃんに値段を尋ねる。1尾700円。その時僕は、オバちゃんが客である僕に対して「毒があるから食べるときは気をつけて」という一言をきっとくれるだろう、と思っていた。
だが、彼女は僕から700円を受け取ると、手際よく魚を包み手渡してくれた。
それだけだった…って、さすがにナンクルナイサで済まない案件でしょ!!

そして、調理…。

内臓だけは絶対にゼッタイに傷つけてはならない。内臓の毒が身にも回ってしまうからだ。パリトキシンは加熱しても分解されない。毒の回った身を食べれば即アウトだ。

そしてそして、丁寧な包丁さばき文章で描かれる。

…身だけになったソウシハギを丁寧に洗い、川を剥ぎ三枚におろして少し厚めにそいで刺身にする。これだけの緊張を強いられた調理は人生初である。

ついに実食!

…絶品というわけではないが、さりとてマズくは決してない。普通に美味しい白味魚だ。だが、その美味しさはリスクに見合わない。言うなれば幸せな食卓には向かない–そんな魚だ。

何がすごいって、だいたい味が想像できるやつもとりあえず(…というには見合わない手間をかけて)食べちゃうところですよね〜。
例えばドブに生息する、どう考えてもドブの味でしょ!って生き物も食べちゃう。

「味が想像できる」といえば!『陸の生き物編』で石垣島のグリーンイグアナを食べちゃってるんですが、鶏肉風味で美味らしいです。
イグアナは花やフルーツを主食にしている(オシャレやね)から、獣臭がなくて食べやすいそうで。肉のお味って、やっぱり住んでいる環境と食べ物に大きく影響されるものなんですねぇ。

とゆー感じで生き物好きなら必見書ですが、そうでなくてもワクドキ爆笑が詰まった本なんで、当ブログをつい見てしまうという奇特なアナタにはかなりおススメです!



この本には裏話的なことも書かれています。
ライターという仕事柄、なかなかの資金難。
クラウドファンディングが出てきたのは最近の話ですからね。

日本全国を格安チケットなどで飛び回りながら、野宿やネットカフェで泊まるのは当たり前、宿に泊まれるようになったのは最近だそうです。

それでも掛け値なしに「楽しい」という気持ちの方が勝っていた。
それだけ、生き物たちのとの出会いは素晴らしかった。

その感覚すごくわかる〜とともに、私は甘っちょろいなとも思いますね〜。
この先生から聞きたい!ってなった勉強のためにはどこでも出向いて格安のチケットとお宿は探すけど、「赤字ヤバい!」なときもビジネスホテルかカプセルを使っちゃいますもんね。

で、ここからは、今回の本を読んで「私も生き物が好きだったな〜」と思い出した、私のどうでもいい子どものころの話です。

好きだった番組はNHK『生き物地球紀行』。
引かれるかもしれないけど、よくしていた外遊びは死にかけのトンボをアリの巣に持っていき、アリが力を合わせて運ぶ姿を見ること。
遊ぶものがないときは、自分の股関節がどこまで曲がるか試したり、浮き出ている血管がどこまでつながっているのか皮膚を引っ張って観察など。

小学生になると自由研究は、恐竜と化石の本を読み漁り、土を掘って化石が出てこないか探索し、それをノートにまとめたもの。

そのころは将来は、本気で古生物学者とか、化石を掘って暮らす人になりたかったんですが、学者に必須な算数が苦手なことから諦めてしまいました。

なので今回の平坂さんや、私と同世代の古生物学者が最近出した本を見て、ずーっと夢を追い続けてきたんだねっと胸が熱くなる思いがしました〜。
世の子どもの純粋な思いが、大人に邪魔されることがなく、大人は手助けする存在でありますようにと思います。

私は生き物が好きだったのに、絵が好きだったのに、接客業が好きだったのにOLになり、私は人生の中で何度も自分の夢を否定してきました。

否定の先になったOLだったので、デキの悪いOLに(笑
ぐるっと回っていま、動物であるヒトの体に関わる夢だった仕事をしていることを、今度は大切にしてくぞって、今回の本を読んで改めて感じました〜。

そんなこともあり、楽しそうに仕事をしているお店や人が私は大好きで、休日に行くならそんなお店に行って元気をもらいます。

さて

スタジオアウラの

庭を掘ってもアンモナイトは出てこなかった いとうちっこの2019年2月第1週 2月3日のレッスンのご予約状況です。

グループレッスン

◎2/3(日)

10:30 〜 11:30 残席1

12:00 〜 13:00 サンデーゆるめヨガ◎

いつもありがとうございます。

今週も、どうぞよろしくお願いします。

食べているものからいって多分おいしいであろううさぎ先生

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